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「鉄道林」52号(札幌)

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2012年10月30日 (火)、「文芸同志会通信」http://bungei.cocolog-nifty.com/より転載いたします。

 本号の表紙には1968年の小樽―滝川間の電化開業の写真がある。電化製品の電化という言葉が、SLやジーゼル機動車などだった鉄道の電車化からきた電化であるという証拠であろう。同人が東京や埼玉にも存在するのが、鉄路のネットワークが見えるようだ。
 また第26回鉄道文学会全国大会が11月23日(金・祝日)に大阪市グランディア大阪で開催するとある。
【創作「粋・蝉・華を咲かせて」米田勉】
 68歳でがんで亡くなった本山徹という友人を偲ぶ話で、実話からとって創作にしたように思える。本山氏は役所を定年退職後、65歳で作詞、作曲、歌手になって上京した。奥さんは反対したが、「お母さんがいないとそばにいないと生きていけない」といわれ、一緒に上京するところは泣かせる。それがCDデビューをしてからがんで倒れた。11の章にわけてその人生を描く。亡くなった友人を偲ぶ話は自分も書いているが、これはこれで気持ちが出ていていい。いろいろなアプローチの仕方があるものである。
【随筆「妻の入院」松田静偲】
 昭和32年ころ、小さい子供がいて母親が突然病気で入院、手術することになった。母親に会いにくる子ども達も、寂しさに耐える。父親の立場から、妻の快復するまでを、思い入れ強く、ほのぼのとした雰囲気を淡々と描く。すでに亡くなった妻のへの思い出は永遠である。なによりも身近な出来事のなかに、これほ不変性のある題材があったかと、改めて日常の時間の大切さを感じさせる。
発行所=札幌市北区北三十四条西十一丁目4番11一209号、北海道鉄道文学会。
(紹介者「詩人回廊」伊藤昭一)

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