南風の最近のブログ記事

「南風」第32号

| コメント(1)

<2012年10月18日 (木)付、「文芸同人誌案内」掲示板より転載・投稿者:納富>

和田信子さんの「洗面台」が秀作です。
環境が私とは全く違う家族の話ですが、身につまされて、身につまされて、読み終えたら、涙が。
頑固な義兄と弟嫁の暮らしの話ですが、余韻を残す小説でした。

カテゴリー:南風

「南風」(福岡市)第24号

| コメント(2)

「火遊び」二月田笙子
妻を亡くしひとり暮らしをしている洋治は年金暮らし。行きつけの店で早紀と知り合う。早紀には結婚相談所を通して知り合った男性がいて、その男性の店での振る舞いを見かねた洋治は早紀を庇う。何度かの遣り取りの後、男性は「彼女ははっきり譲ります」と言い店に現れなくなる。そうなってみると、早紀に対する気持ちは冷めてしまう。以前、不動産の売買をしていた洋治は、物件売買やインターネットオークションなどで競り勝つことに熱中していた自分に気づく。

「漬物石」渡邉弘子
73歳の萌子は娘も夫も亡くし、ケアハウスへの入所準備をしている。荷物の大半は処分したが、漬物石だけは川に戻してやりたいと思う。漬物石を通して、嫁いでからの活気に満ちた生活が語られる。住み込みの使用人を抱える婚家では大量の漬物を漬ける。慣れない萌子が少しずつ馴染んでいく様子が新鮮だ。別に家を建て親子3人の生活になっても、漬物は欠かせない存在だった。それは16歳で他界した娘の思い出でもある。知り合いのタクシーを頼み、川を遡って納得ゆく捨て場所に辿り着く。タクシー運転手の対応も細かく描かれていて、印象的だった。

「蘇生」山口道子
32歳、独身の葉子は子宮体癌で子宮を摘出してから体調もすぐれず、精神的にもまいっている。そんな或る日、偶然に見知らぬ男の子を2晩あずかることになる。2歳の男の子の描写が活き活きとしていて、葉子が心身共に回復してゆく様子が伝わってくる。

 (「南風

カテゴリー:南風

2013年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

カテゴリ