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「質屋の娘」西芳寺静江作を読みました。それぞれに宝石の名を冠した4つの連作短編です。第二次大戦後間もなくの生活記録のようで、「市民結婚」、「シューシャインボーイ」、「オンリー」など当時を偲ばせる言葉も多く出てきます。第三話「ルビー」を特に印象深く読みました。4話すべてが奈々子という質屋の娘の視点で書かれているので、最初は同じ物語かと思いました。内容の辻褄が合わなかったりするので、読み進んでから別の短編だと気づきました。同じ作者の「外務省警察」も併せて、小説というより、他の形で書かれてもよいのではと思いました。作者の、どうしても書いておきたい、という想いが伝わる作品でした。

カテゴリー:水晶群

2013年5月

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